それから車に乗って海に行った。



「ここなら誰もいねーだろ。」



「…禁断、なんだね…。」



そう思うとなんだか切なくなる。



「でもそれも後少しの辛抱だ。そしたら自由になる。ただの大学生と高校生の恋愛にな。」



「…早く、そうなりたいね。キャッ…。」



「不安?俺が絶対守るから。」



先生の腕の中暖かくていい匂い。



ずっとこうしていたい。



ゆっくり近づいてくる先生の顔。




あたしの唇に柔らかいぬくもりが広がる。



あたしのファーストキス。



夕方の砂浜でしたキスは、甘くて溶けそうな味がした。