「かなり自信ありげでしたけど今回部長何もしてないですよね?」
「えぇっ!?私作戦考えたから!作戦考えたの私だからね、悠チャン!?」
「部長さんの作戦凄く良かったですよぉ~。でも奈央も頑張ったと思いません?」
「だよね!?ありがとう!奈央頑張ってたよ!…って、えっ!?私の苺はぁ!?」
「ほなみ部長喋ってばかりだったので食べないのかなーと…」
「お前か烏丸ぅぅっ!!っていうかどうしてみんな委員長って呼んでくれないの!?」
「だって一応部活じゃないですか」

烏丸クンの言うことは最もだ。
実はというか、本来は部活なのだ。
みんなは略して詐欺対部と呼ぶ。

私は当然のように烏丸クンのチョコケーキを一口頬張り、俯いた。

「でも…部活っていうと生ぬるい感じだと思っちゃうんだもん…」

すると優しい声で向かいの席の奈央が言った。

「部活でも委員会でも変わらないですよぉ。部長さんはしっかりやってるし、みんなもそれについてきてるじゃないですかぁ。」
「そ…そうかなぁ…?えへへ」

奈央の言葉にフォークをくわえたまま、また別の意味で俯いた。

そうだ。私はこんなにも良い部活に恵まれているんだ。生ぬるくなんて無い…!


「ほなみ先輩って単純ですよね」

若干1名空気読めない奴発見。