そのアナウンスを聞き、各々が不安や悲

壮感を抱えつつ、救急隊、レスキュー隊

のそれぞれの小隊が、現場に駆けつけて

いる。



雪の所属する救急隊が現場に着き、目の

前に飛び込んできた光景は、あまりにも

壮絶であった。



見渡す限りの者達が、ぴくりとも動かず

に、たくさんの人形が椅子に座っている

ように感じられる違和感。



レストランは、巨大な施設で夕食を食べ

にきた者達で、普段は賑わってる時間帯

だったのだ。



しかし、光景はあまりにも正反対の静ま

り返った者達で溢れかえっている。



そんな中、泣き叫ぶ子どもの姿と少数の

大人が話す姿を見ることができていた。