「ありがとうー! 花梨と出逢ってから

二回目かな? 誕生日をお祝いしてくれ

たの!」



「そうだよー! うちが雪さんに連れて

きてもらってから、二回目!

でも……誕生日なのにほんと、なにもして

あげれていないのが、申し訳ないんだけ

どね………本当にごめんね」



「何を言ってるんだよ! 誕生日は気持

ちが最高のプレゼントやんか!

ありがとう、花梨!

誕生日を覚えていてくれて」



「ありがとう……雪さん」



「それにしても早いなぁ。花梨に二回目

を祝ってもらえるなんてさ……

あっという間に、月日が流れた感じがす

るよ」



雪は花梨と会った日の事を思いだしなが

ら、過ぎ去った時間を惜しむようにゆっ

くりと話しかけているのだ。