二人はショッピングを終えて、帰宅して

いた。



「あー、楽しかったね! 雪さんありが

と!」



「楽しかったなぁ! 今日はこのまま俺

のマンションに泊まって行くか?」




そう、雪はまた始まるであろう一連の事

件の事を、少しでも忘れたかった。



花梨といれば、その事を忘れ、優しい時

間に変わっていたからだ。




しかし、また新たな事件が雪の前に立ち

塞がり、悩ますことになっていった。