「ねぇ雪さん、最近話題になってるサイ

ト見た……?」



「話題に? サイト? なんの?」



「知らないんだ!  雪さん、忙しいから

そうだと思った!」



「なんのサイト?」



「知らないならいいのっ。気持ち悪いみ

たいだから余計疲れちゃうよ!

あーよかったぁ!」



「なんだそれ! でも……まぁ……サイト

を見る時間はないなぁ」



そういうと雪は花梨に優しく話しかけた




「ずっと一緒にいような、花梨」



「ずっと一緒にいてね、雪さん」





普段張り詰めた中で生きている雪には、

その優しく甘い空間が、リラックスでき

る唯一の場所だったのだ。