「雪さん……でも……

そんな人間なんか……

消えてしまった方が、世の中は良くなる

よ……

明るい世の中になるよ……

辛い気持ちにならないで済むよ……




だから……


最後に全て消すよ……」





「花梨……」




雪はそれ以上何も話さず、ただずっと花

梨を見続けていた。








そして、その場から花梨の姿は消えてい

た。