2月1日9:12



義信は、朝から先ずは近辺の児童施設に

連絡をしていた。



氏名と住所、それに火災が発生した月日

を知らせ、施設に受け入れられていない

かを確認していたのである。



しかし、どの施設も該当はなく、

その線は消えることになってしまってい

た。



「施設ではないとしたら、あと娘が頼る

としたら友人か。

そういえばあの高校生……

娘と当時同じくらいの年代になるな。

なにかわかるかもしれんな」



そう言うと、義信は再度、年賀状に書か

れていた住所へと車を走らせて行く。