かけがえのない者を失い、離れて行く

恐怖を雪は必死に防ごうとしていた。


それだけが雪の生きる意味でもあったか

ら。



「じゃあ、食材とか買いに行ってくる!

お利口にして待っててな!

雑誌もたーくさん買ってきとくから」



「はぁい! ありがとう」




雪はそう言うと、静かな街に繰り出して

いた。



そして、この一連の事件は思いがけぬ点

から、急展開を見せることとなる。