「現場でも、生存者は子どもが

多かった……

いや、違う! 一度も子ども達の遺体を

見ていない!

亡くなっていたのは、学生や大人たちだ

けだ……

学生や大人だけに聞こえるのか?

あの音は?

いやでも……大人にも生存者を確認してい

るが……」





雪の考えは、そこで壁にぶつかってしま

っていたのだ。