ピピピッ!ピピピッ!

「ん……」

何だか昔の夢を見ちゃったな……

あれは確か5歳の時だな
ていうか、あれから12年か…

「……着替えよっ」

私は杉本香
高校2年生

「香~!早く着替えて朝ごはん
食べなさーい!」

下から聞こえるお母さんの声。
今着替えてるよ!

タタタタッ!


早く階段を降りて、
リビングへと向かった。

「お母さん!今日のご飯何!?」

「え?今日はサンドイッチだけど……」

お母さんは何故っという
顔をして私を見ている

「今日、博史がここに迎えに来るの!
だから、急がなきゃいけない!」

とにかく今は顔を洗いに行こう
そう私は思い洗面所に向かおうとしたとき…… 


ピンポーン


「あっ……」

「来ちゃったわよー」

うわーん!早い!早すぎる!
学校につかなくちゃいけない時刻は
8時15分よ
なのに、なんで7時20分に
私の家に来てるのよー!


ピンポーン


2回ならされるインターホン…
って、やってる場合じゃない! 


ガチャ


私は玄関に向かいドアを開けた

「うぉっ!ビックリした!
……香?」

「ごめん博史!もう少しだけ
待って!」

長崎博史
私と同じ高校2年生
幼馴染みである

「はぁ~…なるべく早くしろよ…」

早くって…博史が早いんじゃん!

「わかった!5分だけ待って」