私は言葉が出ず、固まってしまった。





その私を見た西山くんは、ハハッと笑って




「今頃、気づいたんだ......久しぶり。」





私はもう頭が混乱した。




ばっと立ち上がり、他の男の子と話していた、さやちゃんにお手洗いに行くね。とだけ言い、部屋をでた。




私はすぐ、お手洗いに入り頭を抱えた。



「な、なんで、いるの?意味わかんないよ。
もう、会うことなんてないと思ってたのに…」






鼓動が速まりドクドクとうるさいぐらいになり続ける。



あの頃よりも身長も声も変わっていて、
ずっと大人になったみたいだった西山くん。






...........そして私は帰ることに決めた。



部屋に戻って、鞄を取ってお金を払って、
さやちゃんに用事ができたと言おう。