私はただひとつ。


西山竜也くんにだけは近づかないと決めた。




もう、二度とあんなふうに

言われたくないし、

関わりたくなかった。




でもある日、私は委員会で帰りが遅くなった。
教室に鞄を置きっぱなしの私は取りに行った。





誰ももういないと思って入った教室には



.......西山くんがいた。





私は急いで鞄に荷物を詰めていると



「山内!」


と西山くんの声がしたが、私は無視をした。



そして、荷物を詰め終えて教室からでようとした時。




ドアの前に西山くんが立っていた。