結論から先に言おう。 その後も夜霧は順調にホームランを打ち続け、見事百球ホームランを成し遂げた。 バッターボックスから出てきた時、とても満足気な顔をしていた。 夜霧はきっと、大人の皮を被った子どもなのだと思った。 そうじゃないと、こんな笑顔はできないだろう。 「さぁ、朝日奈くん。約束は約束。男に二言はないよね?」 子どもだからこそ、約束もしてないことを平気で貫き通せるのだ。