『友理ー!!仮入部きめた!?』

甲高い声が廊下に響く、佳奈だ。
佳奈は小学校の頃からの幼なじみであり、
一番の友達。しかし、最近少しずつだがあざや傷が増えている。心配になり聞いてみたが『転んだだけ。』と無理に笑いながら答えていた。
『うん。吹奏楽部にするよ』
佳奈は一瞬驚いた様子だったが、すぐに笑って
『えー、なんで!?あたしと一緒にバレー部いこうよー!』
バレー部かぁ、意外といいかもしれない。
仮入部いってみようかな。

『うん!いいよ!仮入部いってみよう』

佳奈は嬉しそうだった。しかし、その笑顔は作り笑いにしかみえなかった。