「うわっ、混んでるなぁ」


晴翔くんが運転する車に揺られやってきたのは、たくさんお店のある大きな建物。

「晴翔くん、ここどこ?」


そう訪ねると、少し驚いた様子だったが、笑顔で答えてくれた。



「ショッピングモール」



私はその言葉に聞き覚えがあった。


「クラスの女の子たちが言ってたの…聞いたことある」


みんな楽しそうに話してて、ちょっとだけ…羨ましかった。