あの夏、いなくなった君。~ずっとずっと大好きです~


そこには、こちらに走ってくる宮本がいた。


圭はオレを離すと涙を拭った。




「なに…してるんですか…。二人が争っても春香は嬉しくないですよ…」



「…っ」




圭はその言葉を聞くと、オレと隣を横切り走っていった。




「け、圭先輩!!」




たまらず宮本も圭を追いかけていった。


その場に取り残されたオレは、お葬式に戻ることなく学校に向かって歩き出した。