あの夏、いなくなった君。~ずっとずっと大好きです~


「ばーか。無理してんじゃねぇよ」



ごツンっと頭と頭がぶつかった。


いつの間にか圭は目の前まで来ていた。


圭に頭突きされたところがじんじんと痛み出す。



「え…?」



圭の行動の意味がよくわからず聞き返してしまった。


すると圭はフッと軽く笑った。




「感情モロバレなんだよ。春香ちゃんのこと好きなくせになに言ってんだ」



「……は?」




オレが春香のこと…好き?


普段使わない頭をフル回転させ、その言葉の意味を考えた。