あの夏、いなくなった君。~ずっとずっと大好きです~


再びセミが鳴きだし、オレたちの静寂を破った。



圭は春香のことが好き。



こいつはよく冗談を言うけど、真面目な話とそれとはちゃんとケジメをつくる。



ただ単にオレをからかってるわけじゃないことは目を見ればわかった。




真っ直ぐオレを見てくれていたから。




その目は圭がどれだけ春香に対して本気か物語っていた。



……でも、なんでだ?




なんで胸がチクチクするんだよ。