わざわざ誰もいない公園に連れてきてまで話をするってことは…大事な話ってことだろう。 「…さっすが誠。鋭いじゃん」 ニヒッと笑いながら、圭はオレと少し離れたところで向かい合った。 「何年の付き合いだと思ってんだよ」 「小一からだから…十年ぐらい?」 数えたことなんてなかったから、数字を聞くとだいぶ月日が流れてるってことがよくわかる。 今でも鮮明に覚えてる。 圭がオレにしつこく話しかけてきたことを。