「そろそろ帰ろっか」



気づくと日はもう沈み始め、部活に励んでいた生徒も後片付けをしていた。



「そうだな」



そう言うとオレたちは屋上を出た。



それからオレと春香はいつものように他愛のない話をしながら一緒に帰る。


いつもだったら家路までの足取りは重い。


でも隣に春香がいてくれてるだけで、オレの足取りは軽くなる。




春香が笑うとオレも嬉しい。



春香が悲しそうな顔をすると、なんとか元気を出させたくなる。



春香がオレの名前を呼ぶと、胸の辺りがくすぐったくなる。



春香に見つめられると、触れたくなる。





この気持ちはなんなんだ?