もしここで断ったら文句を言われそうだ。
だったら答えはひとつしか…ねぇよな…。
「…わかった」
ボソッと答えると、春香の表情がさっきより明るくなっていった。
「やったぁ!!約束だよ、まこちゃん!」
そう言いながら小指を立ててオレに差し出してくる。
ゆびきりげんまんなんて…お前は何歳だよ。
オレも仕方なく小指を立て春香に差し出した。
「ゆびきりげんまん嘘ついたら針千本飲ーますっ。指切った!」
歌の終わりと同時に指を切られた。
春香はニマニマしながら楽しそうにしている。
その姿を見てオレはドキドキ、ワクワク。
…少しだけ祭りが楽しみだ。

