あの夏、いなくなった君。~ずっとずっと大好きです~


上目遣いで見つめられ、顔が熱くなるのを感じた。


このところおかしい。


春香のことを見てると「可愛い」とか「触りたい」とか…変な感情が溢れてくる。


やっぱり近いうちに病院行こう。



「別に…興味ないとは言ってねぇだろ?」



春香から目線をそらし、屋上の景色を眺めながら言った。


こんなに暑いというのに野球部やらサッカー部は、夏の試合に向けて練習に励んでいる。


威勢のいい声が屋上にまで響いていた。



「じゃあ八月のお祭り一緒に行こうよ!!」



隣からも威勢のいい声が響く。


チラッと隣を見ると、上目遣いのまま目を輝かせている春香がオレを見つめていた。