あの夏、いなくなった君。~ずっとずっと大好きです~


『はじめまして、圭先輩。桜井春香です』



桜井春香ちゃん。


まるで春に生まれたような名前。



…一目惚れだった。



飛び抜けて可愛いわけでもないはずなのに、俺の目は春香ちゃんに釘付けだった。


一目惚れなんか信じてなかったけど、まさか自分がなるなんて…。



それからつぼみちゃんのナイスな提案で、お昼は一緒に過ごすことが決まった。


すごく嬉しかった。


これを期に親密な関係に……とか、夢を見てた。



でも、気づいてしまった。



誠も春香ちゃんが好きだって。