なのに、目の前いた…正しくは屋上の隅に逃げた少女はオレの顔を『綺麗』だと言った。


見る限り嘘をついてる様子もないし、嘘をつく度胸もなさそうだ。


雰囲気から見て新入生か…。


ここはさっさと屋上から追い出そう。



「屋上は立ち入り禁止だ。さっさと出てけ」



そう冷たく言葉を吐き捨てる。


これで怯えて屋上から立ち去るだろ。


だがそんなオレの単純思考はあっさりと砕かれた。