今さらあの家族に求めるものなんかないけど、どうせならもっと――
「……まこちゃん?」
「!!」
不意の声に後ろをバッと振り返ると、そこには春香が。
「やっぱりまこちゃんだ。いつもここにいるんだね」
そう落ち着いた声で言いながらオレの隣にやって来る春香。
「…なんで来たんだ?」
そう問うと、春香は軽く微笑んだ。
「ここに来たらなんとなく、まこちゃんに会える気がして」
カンが鋭いのか、たんなる偶然か…。
春香には一生敵わない気がする。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…