放課後がやってきた。


帰宅するやつ、部活に励むやつと、放課後の廊下はガヤガヤしてる。


そろそろオレも教室を出ようと思い、席を立ち上がると「誠!」と呼ばれた。


教室でオレの名前を呼ぶ奴なんて一人しかいない。


無言で振り向くと、そこには圭。



「また帰らねぇの?」



そう問われ無表情で言い返した。



「家には帰るし」



「あんま無理すんなよな。俺ら親友なんだし」



「…あぁ」



そう言うと圭は仲間と帰っていった。


普通なら部活をやっていないオレも帰るはずだが、そうはしない。


教室を出てある場所へと向かった。