「この人たち、誰?」
そう問いかけてきたのは春香の友達。
ボーイッシュな短い髪の毛に、細く長い手足は読者モデルみたいだ。
「えっと、この人は二年生のまこちゃん…じゃなくて、池田誠さん。その人は…」
オレの紹介の後、春香は圭を初めて見るから言葉がつまっていた。
それを察した圭が元気良く立ち上がった。
「俺は内田圭次郎!みんなから圭って呼ばれてるから、そう呼んでくれて構わないよ」
女子の前だからか、妙に張り切る圭。
「はじめまして、圭先輩。桜井春香です」
そうニコリと笑いかける春香。
チラッと圭を見ると、なぜか頬が赤く染まっていた。

