あの夏、いなくなった君。～ずっとずっと大好きです～

キィィ…と鈍い音をたて姿を現したのは、予想通り春香だった。



「あ、まこちゃん！」



オレを見るなり満面の笑みを見せ近づいてくる。


その隣には春香の友達もいた。



「え…お前、まこちゃん？」



笑いをこらえながらオレを指差す圭。


絶対こいつにだけは言いたくなかった…。



「また会えたね、まこちゃん」



ふわりと笑いかけられドキッとした。



「あ、あぁ…」



『また会えたね』


その言葉が胸に響くのを感じた。