あの夏、いなくなった君。~ずっとずっと大好きです~


すると今度はニヤニヤし始めた圭。


コロコロと顔が変わる奴だな…と思っていると、圭が口を開いた。



「さては誠…女だな?」



「は?」



なにを言い出すのかと思えば…。


圭じゃないんだからそんなのありえねぇし……



その瞬間、ふと頭に春香の姿が浮かんだ。



「おおっ?顔赤いですよ誠君」



「はぁ!?」



気づくとオレの顔は焼けるように熱くなっていた。


隣でニヤニヤしながら「そうかそうか」と頷く圭に苛立ち、軽く蹴りをおみまいした。