「まっことぉー!!」 背後から弾ける声が響いてきたと思ったら、“そいつ”はガシッとオレの肩に手をまわした。 「いつも通り朝からハイテンションだな、圭」 「それだけが俺の取り柄ですから」 そうドヤ顔で言ってきたのは、内田圭次郎(うちだけいじろう)。 通称圭。 こいつとは小さい頃からの腐れ縁だ。 何かとオレに構い、気づけば親友みたいな関係になっていた。