あの夏、いなくなった君。~ずっとずっと大好きです~


「お願いだから普通に呼んでくれ…いや呼んで下さい」



女子じゃあるまいしさすがに『〜っち』は抵抗がある。


桜井は少し不満げに頬を膨らませた。



「まこっち可愛いじゃん」



その仕草にまた少し胸が締め付けられた。


この名前のわからない症状にイラつきながらもなんとか返事を返す。



「可愛いか知らねぇけど…もうマジで普通に呼んでくれ…」