「じゃ、じゃあこれを期にあだ名とか作っちゃう?」 空気を軽くしようとしたのか、明るい声でそう切り出してきた。 オレは隣を見ずに「例えば?」と付け足した。 「そうだねぇ…誠だから、まこっちとか!」 それを聞いた途端ガクッと肩が落ちた。 「どうしたの?」 きょとんとした顔でオレの様子をうかがう桜井は、自分のネーミングセンスのなさには一ミリも気づいてないだろう。