あの夏、いなくなった君。~ずっとずっと大好きです~


「じゃ、じゃあこれを期にあだ名とか作っちゃう?」



空気を軽くしようとしたのか、明るい声でそう切り出してきた。


オレは隣を見ずに「例えば?」と付け足した。



「そうだねぇ…誠だから、まこっちとか!」



それを聞いた途端ガクッと肩が落ちた。



「どうしたの?」



きょとんとした顔でオレの様子をうかがう桜井は、自分のネーミングセンスのなさには一ミリも気づいてないだろう。