あの夏、いなくなった君。~ずっとずっと大好きです~

だがしばらく経っても桜井に反応がない。


少し気になり前を見ると、桜井は目を見開き固まっていた。



「に…二年生……?」



…もしかして今オレが先輩だと気づいたのか?


どうりで敬語を知らないやつなわけだ。



「そうだけど…」



そう呟くと、桜井の顔はみるみる青くなっていった。