まさかオレ病気かもしれない。


…と、最悪な状況を予想していると「あ!」という少女の声がした。



「ど…どうした?」



「そういえばクラスと名前聞いてなかったよね?」



そういえば…とオレも今気づいた。


ずっと少女呼ばわりしていたし。


すると少女は突然オレの左側から前方へと移動した。


髪の毛が風でなびいて柔らかい香りが漂ってくる。



「私は一年二組、桜井春香!!よろしくね!」