「あ、でも入学初日で友達できてよかったぁ!!心配してたんだよ~」



そう言いながら安心した表情で胸に手をあてる少女。



友達…と言っていいのか?


まだまともに喋ってもないんだけど。


ってかこれ一緒に帰ってる感じ?


チラッと左を歩いている少女を見ると、相手もこちらを見ていたのかバチッと目が合った。



「な、なに見てんだよ…」



ドクン…と心臓が大きく高鳴った。


吸い込まれそうな大きな目と真っ黒な瞳。


まるでそこは無限に広がる闇の世界を表してるようだった。