「ごめんねぇ…私方向音痴で…」



「……」



屋上で出会ったばかりの少女と肩並べ校門を出た。


それにしても…方向音痴にもほどがあるだろ。


普通、学校の出口なんて屋上からじゃ下に行けばなんとかなるはず。


しかも未だタメ口。


こいつは中学どんな教育を受けてきたのだろうか。


少しは先輩を敬うという気持ちを持った方がいい。絶対。