桜の木の下で -2-





しかし数人だけ一年生が残っていた。



「君たちは、入部希望ってことでいいかな?」



使えないお兄ちゃんをよそに、悠太先輩が一年生に話しかけた。



「「「「はい!!」」」」



「よし、んじゃあ一通りメニューこなそうか!」



「「「「はい!!」」」」



「んじゃあまず体操からー」



さすが悠太先輩。



お兄ちゃんは悠太先輩の斜め後ろで肩身狭そうに体操をしていた。