「優希!」



三年生のクラスを通り過ぎると、ドアから顔を出していたお兄ちゃんに話しかけられた。



「やっほ!お兄ちゃんも早く行こうよ!体育館に一年生いっぱい集まってるってよ!」



「お!いいねー!ちょっと待って、みんなと一緒に行こ」



優希来たぞー、と教室の中から声が聞こえた。



すると、



「お!おっはよー優希ちゃん!」



「今日も相変わらずかわいいね!」



「あほ増岡、毎回高橋を困らせんな」



早川先輩と増岡先輩と篠原先輩が出てきた。



「はは…おはようございます…」



それにしても相変わらず、バスケ部三年はイケメン揃いだ 。