「はい、どうぞ。甘めのココア」
「はい!ありがとうございます」
悠太先輩はわたしにココアを手渡すと、すぐ隣に座った。
すぐ横を見ると先輩の横顔。
とてもきれいな横顔にぽーっと見惚れていると、急に先輩がこちらを見た。
慌てて視線を逸らすと、先輩はわたしに近づき頬にキスをした。
「え……?」
突然のことで硬直してるわたしから先輩はマグカップを取り、テーブルに置いた。
そしてわたしを強く抱き締める。
「あー…俺今すっげーしあわせ。優希ちゃんは…どう?」
耳元で優しく囁かれる。
「……しあわせすぎて…溶けそうです」
