桜の木の下で -2-





「はい、どうぞ。甘めのココア」



「はい!ありがとうございます」



悠太先輩はわたしにココアを手渡すと、すぐ隣に座った。



すぐ横を見ると先輩の横顔。



とてもきれいな横顔にぽーっと見惚れていると、急に先輩がこちらを見た。



慌てて視線を逸らすと、先輩はわたしに近づき頬にキスをした。




「え……?」



突然のことで硬直してるわたしから先輩はマグカップを取り、テーブルに置いた。



そしてわたしを強く抱き締める。



「あー…俺今すっげーしあわせ。優希ちゃんは…どう?」



耳元で優しく囁かれる。



「……しあわせすぎて…溶けそうです」