今日、俺は新しく聖興高校にやってきた。
転校である。
実は転校は2回目であり精神面的にも
正直辛い。
友達ができては転校し、その繰り返しである。

2年生になった俺はいま
彼女もいなくただ寂しく16年間を
送ってきた。

虚しい、実に虚しい。
この聖興とやら高校は頭の良さを
平均で表すと下の上ぐらい。
うん、もうわかるね。
全く頭の悪い学校なんだ。

はぁ、もう転校は懲り懲りです。
一体なんなの？
そして俺はそう思いにふけりながら
2-Eとかかれた教室のドアを開けた


ガラッ



シーン



ドアを開けた瞬間一斉にクラスの全員が
俺を見る。

なんでも第一印象が大事である。
そう思った俺はにかｯとはにかんだ
すると女子から男子へと
どんどんざわつき始める。

「え？かっこいい....」
「マジかよ？負けたわー」
「ちょーイケメンじゃね？」


おーおー、言ってる言ってる。
ゲスが、(男子)
ブスが、(女子)
おいおいなんだよこの学校。
可愛いこいないよー。
マジかよー。
テンションおちますねー。
容姿は地味なおれだが
なぜかモテルのだ
はぁー

「えー本日、わが校に新しくやってきた
転校生だー、みんな仲良くやれよー」

ハゲでメガネの先生がこのざわついた
場を仕切る。

「おい、自己紹介」


俺は黒板の目の前にたち、チョークを
握る。

カッカｯカッカ

「えと、今日からこの学校にやって来ました、榎本　巡です。
宜しくお願いします」

軽く会釈する。

「うーん取り敢えず榎本、
高本の隣に座ってくれ。
あー高本は一番後ろの窓側のはじっこな」

高本？
女子か？
そう考えながら窓側の方へ向かう。

刹那
俺の全身にしょうげきが走る。