「呼び鈴が鳴ったら注文を取りに行くから一緒に着いて来てね」

「はい!」


あたしは侑吾くんに簡単な仕事から少しずつ教えていった。


始めての指導係は思ったより大変で、人に教えるって難しい。


いつもよりも疲れが倍以上……。


「杏さん。今日はありがとうございました!ご迷惑おかけしますが、これからも指導係よろしくお願いします!」

「こちらこそ上手く教えてあげられなくてごめんね!またよろしくね!」


侑吾くんは2つ年下の大学1年生。

見た目は正直チャラそうって思ったけど、
中身は礼儀正しくてしっかりしていた。