㈱恋人屋 ONCE!

「…翠虎組か?」
「翠虎組?」
「俺達に歯向かい続ける野郎どもだ。最近になって、頭角を現し出した。」
集団は私達の方に向かってくる。
「紫龍組、お前らの時代は終わったんだ。これからは我ら、翠虎組の時代だぁぁぁ!」
総長と思しき人物が叫ぶ。
「他人の家に上がりこんで大声を上げるのは、パーティーの時くらいにしてもらえるか?翠虎組総長・榊都史貴(サカキ・トシキ)さんよぉ?」
「ナメてんじゃねぇぞオラァ!」
榊がバタフライナイフを取り出す。…戦闘態勢だ…。
「バタフライナイフは銃刀法違反だぜ?やるなら俺達みたいに、法に触れないやり方を選びな。」
紫龍組の組員がすぐ傍に立てかけてあったバットを手に取る。
「おい、お前もやれよ、紗姫。」