㈱恋人屋 ONCE!

その後、私達はデートを楽しんだ。
「あ、もうこんな時間だ。行かないと…。」
「え?もう行っちゃうんですか?」
時計が指している時間は午後五時。まだ空は暗くなく、あかね色に染まっている。
「うん。こっちもいろいろあるんだ…。じゃあね。」
「はい!今日は、ありがとうございました!」
そう言って、私達は別れた。
「ただいまです…。」
会社に戻り、一息つこうとすると…。
「あ、紗姫ちゃん!これ見て!」
「ちょ…そんなに焦ってどうしたんですか、先輩?」
「いいから早く!」
先輩達は、テレビを見ていた。その画面には…。
「嘘…。」
私と流矢さんとのキスシーンの写真が映っていた。