私達は走って走って走りまくって、とある路地裏に入った。
「ど、どうしたんですか…?」
「今、後ろからカメラを持った人が来てたんだ。」
「あ…。」
「基本は堂々としてなきゃだけど、ああいう人達は基本何でも撮るからね…。だから、ちょっと隠れた。」
ただ、それが私にとっては幸福だった。
細い路地裏のおかげで、思った以上に流矢さんと顔が近い。
「…。」
「…。」
目が合うと、お互い何も言えなくなる。
「…紗姫さん。」
「?」
流矢さんが、私の唇に自分の唇を重ねた。
「…!」
突然のことだったので身動きが取れず、ガチガチに固まってしまう。
「ふふ…。」
こんな私達を陰からこっそり見ていた人がいようとは、今の私達には知る由もなかった…。
「ど、どうしたんですか…?」
「今、後ろからカメラを持った人が来てたんだ。」
「あ…。」
「基本は堂々としてなきゃだけど、ああいう人達は基本何でも撮るからね…。だから、ちょっと隠れた。」
ただ、それが私にとっては幸福だった。
細い路地裏のおかげで、思った以上に流矢さんと顔が近い。
「…。」
「…。」
目が合うと、お互い何も言えなくなる。
「…紗姫さん。」
「?」
流矢さんが、私の唇に自分の唇を重ねた。
「…!」
突然のことだったので身動きが取れず、ガチガチに固まってしまう。
「ふふ…。」
こんな私達を陰からこっそり見ていた人がいようとは、今の私達には知る由もなかった…。



