歓迎会は、夜十二時まで続いた。
「うぃ~…疲れたぁ…。」
「全く…お前、酒に弱すぎだろ…。」
私は完全に酔っていた。隣に菜月くんがいるから、ようやく家に帰ることができるようなものだった。
「ねむむ…。」
睡魔すらも襲ってきた。私は菜月くんの背中にもたれかかると、静かに目を閉じた。
「ん?…全く、しょうがない奴だな…。家まで送ってやるとするか…。」
菜月くんは、一昨日の件で私の家の場所を知っていた。
「ここか…。紗姫、ちょっとカバン見せてくれよな。」
菜月くんが私のカバンから家のカギを取り出し、ドアを開ける。
「へぇ…。ここが紗姫の家か…おっと、そんなことよりベッドはどこだ…?」
菜月くんは私の寝室のドアを開けた。
「…おい…何だよ、これ…?」