㈱恋人屋 ONCE!

「ふぅ…。」
大きなため息が一つ、私の口から発射された。着いた店の名は…「回転寿司・シャリ丸」。
「日本が誇る食文化の、寿司を食べてみたかったんです!」
「よかった…。」
「?」
「いや、あの…そう!日本の食文化を喜んでもらえて、よかったな~って。」
「僕もよかったです。自信、持てたみたいですね。」
「ん?どういうこと?」
「あ、何でもありません…そんなことより、早く中に入りましょう!」
ジャックくんが私の手を引き、中へと入る。
「うわ…。」
店内に入ると、ジャックくんが小さく声を漏らした。
「ん?」
「結構混んでますね…。」
「まぁ、人気店だし仕方ないかな…ってあれ?」
いつの間にか、私の隣からジャックくんは消えていた。
「ジャックくん?」
キョロキョロと辺りを見回すと、ジャックくんの姿を発見した。だが…。