㈱恋人屋 ONCE!

「今日は朝からありがとう!U&Usでーす!」
流矢さんの声。
「きゃぁぁぁ!」
二人が着いたところで、ニ回目の悲鳴が上がる。そう、今日はU&Usが野外ライブをやっていたのだ。
「皆、今日も張り切っていこー!」
メンバーの一人、高町光璃(タカマチ・ヒカリ)が言うと、曲がかかり出す。
「何だ、野外ステージか…。」
「ビックリシマシータ…ッテ、アレハ?」
ジャックくんが指さす先には、陰陽師と思しき人物がいた。
「ん?」
「ア…アレハ陰陽師デハナイデスーカ?」
再び駆け出すジャックくん。
「何なんだ、全く…。まあいい、これで恩を売れるなら、ついて行くとするか。」
ジャックくんのメガネは、わずかながらもこの言葉を感じ取っていた。