ジャックくん、流矢さん、悟さん、晴明さんも、大学から出て行った。
「さて、行動開始、か…。」
理さんが何やら機械を操作すると、いくつものディスプレイに、いくつもの画面が映し出された。
「これは…?」
「あの五人に、新海さんがメガネを渡してただろ?あれは俺が作ったやつで、小型カメラとマイクが内蔵されてるんだ。」
さすが科学者、私では到底考え付かないようなことをやってのける。
「今のところ異常なし、だな…。」
「じゃあ、今出て行った四人に、具体的な指示を出していいですか?」
「いいけど…やり方わかるのか?」
「あ…。」
私は機械の操作のレクチャーを受けることになってしまった…。