沙由の足にはしっかりと突き刺さった破片 「いやっ……………」 うちは、逃げ出した。 ーーーーーーーーー………… 校舎の裏に居たうち。 一体、何時間いたのだろう 外はすっかりとオレンジに染まり、 完全下校の時間が近づいていた 真琴からは何通もの連絡が来ていた ―何処?― ―先に倉庫行ってる― ―見たら連絡ちょうだい― ―沙由、帰っちゃったよ― ―はやく、帰っておいで?― 「帰って、いいの?」